TWCが日本国内の様々な蒸溜所を巡り、TWCメンバーの皆様に国内蒸溜所の現在地をお届けするプロジェクト 『TWC Japanese Trail』

TWCの新プロジェクト『TWC Japanese Trail』とは?

古くから5大ウイスキーのひとつに数えられ、今では世界で最も注目される存在となったジャパニーズウイスキー。つくり手の情熱と信念、日本ならではの細やかな仕事は確かな品質となって現れ、世界中の飲み手を魅了しその心を満たしています。そしてつくり手たちの思いは途絶えることなく静かながら着実に受け継がれ、現在日本各地で多くの新しい蒸溜所が産声を上げるに至りました。

TWCではそのような情熱を持った蒸溜所に敬意を表し、この度各蒸溜所にご協力を頂きながら会員の皆様と蒸溜所を橋渡しする取り組みとして『TWCジャパニーズトレイル』を立ち上げました。皆様に各蒸溜所の想いを感じ取っていただき、そのフレーバーを存分に楽しんでいただけるようなウイスキーをボトリングして参ります。どうぞ、新しいジャパニーズウイスキーとの出会いにご期待ください。

ジャパニーズトレイル第4弾!
『安積シングルモルト2018』

ジャパニーズトレイル第4弾は福島県の安積蒸溜所で蒸溜されたシングルモルト『安積』をリリースします。
福島県において、250年前から続く日本酒の老舗蔵元“笹の川酒造”が操業する安積(あさか)蒸溜所。
かつては「チェリーウイスキー」を造り1980年代の地ウイスキーブームで全国に名を馳せた笹の川酒造ですが 2016年に製造設備を一新し安積蒸溜所を創業、モルトウイスキーの製造を本格的に開始しました。 創業から僅か6年でWorld Whisky Awardsの「ベスト・ジャパニーズ・ニューメイク」を始めとした3つの賞を受賞するなど、いま最も勢いのある蒸溜所のひとつとして知られています。

安積シングルモルト2018 Exclusive for TWC

700ml / 59%/ 300本限定

¥14,800(税込)

完売しました

【テイスティングコメント】

  • 香り:ピートスモークにレモンピール、グレープフルーツのシャープな柑橘香。スモモの甘酸っぱいフルーティなアロマから微かに焦がした麦芽の温かみへと移ろい、グラデーションを描きながら立ち上がってきます。
  • 味わい:麦芽の甘味とドライイチジク、バニラ、焦がした厚切りベーコン。後半にかけて梅酒の様なフレーバーも現れます。口当たりが柔らかく、心地良いスモークが果実様、穀物様のテイストを伴いながら絶妙なバランスで広がります。
  • コメント:安積蒸溜所のシングルモルトらしさといえる麦芽の甘味と梅や杏といった和の果実を連想させる香味。ハイプルーフでのボトリングが引き出した魅力的な味わいをどうぞお楽しみください。

【ヒストリー】

笹の川酒造は1946年にウイスキーの製造免許を取得し、これまでは、基本的にはウイスキー原酒を国内外から調達してブレンドした、所謂地ウイスキーをリリースしており、1980年代の地ウイスキーブームで名を馳せた「チェリーウイスキー」を知る愛好家の方も多いのではないでしょうか。
その後、90年代のウイスキー冬の時代が到来したことにより自社の事業は定着せず、全国のウイスキーメーカーもまた苦境に立たされることとなってしまいました。
その様な中で2004年、現社長である山口哲司氏が肥土伊知郎氏の相談を受け、破棄予定だった東亜酒造 旧・羽生蒸留所の原酒の買い取りを行いました。後にベンチャーウイスキー社がウイスキー酒造免許を取得して原酒を買い戻すまで、熟成環境の提供だけでなく笹の川酒造としてリリースに協力するなどしただけでなく、秩父蒸留所の創業後はそのニューメイクも買い取るなど、イチローズモルトの黎明期を陰ながら支えました。

他社の支援を通じて日本のウイスキー産業に貢献してきた笹の川酒造ですが、同社創業250周年という節目の年である2015年にチェリーウイスキー用に貯蔵してきた原酒を用いた山桜15年ピュアモルトウイスキーのリリースを皮切りに、翌2016年に満を持して安積蒸溜所を創業しました。
設備を一新したものの、製造ノウハウは残っておらず、日本酒の知識も蒸留面では役立てられない。ウイスキー事業を始めるにあたっては、すべてにおいてゼロからの出発だった中で、前述のイチローズモルト 肥土伊知郎氏との繋がりが、設備の整備やスタッフの研修に活かされることとなりました。肥土氏本人の訪問による指導もあったとのことで、製造ノウハウを補って初年度から安定した酒質のウイスキーを造ることに成功しました。

こうした蒸溜所間の協力もあり急速な成長を続け、創業から僅か6年でWorld Whisky Awardsの「ベスト・ジャパニーズ・ニューメイク」を始めとした3つの賞を受賞するなど、世界中から注目される蒸溜所となっています。

ーキャラクターー

安積蒸溜所の酒質は、現時点ではどの蒸留所にも見られない、個性的なフルーティーさが特徴です。 ミディアムボディと言える適度な麦芽の厚みと甘さ。熟した黄色い果実、あるいはジャムなどに加熱加工した柑橘類、かりんや梅のシロップなど。白ワイン等に感じられる瑞々しいフレッシュな酸味ではなく、少しこもったような酸味を伴うフルーティーさが安積蒸溜所の個性であり、1年を通して多く仕込まれているノンピートモルトのバーボン樽熟成原酒から特に顕著に感じられます。

一方で、安積蒸溜所はピーテッドモルトも一部蒸溜しており、これらの原酒には、海を強く想像させるまでではないものの、アイラ島の歴史ある蒸溜所のリリースを連想させるような特徴的なフレーバーを持っています。
今回The Whisky Crewチームは、安積蒸溜所のリリースを検討するうえで、同社の過去リリースを一通りテイスティングし、その中で強い可能性と、光る個性を持った、50PPM のヘビーピーテッドモルト原酒に焦点を当てることに決めました。

ピーテッドモルトを中心に、安積らしいフルーティなフレーバーを引き出すためにノンピートモルト原酒を複数樽バッティングし、最適な比率を模索しました。 そこにマザーウォーターを少量加水したところ、ピーテッド原酒とノンピート原酒が互いの長所を伸ばしながら絶妙なバランスに落ち着いていきました。

歴史と情熱、そして偶然が産み出した安積蒸溜所の魅力を体現した味わい。
安積蒸溜所の個性が詰まったシングルモルトをお楽しみください。

All photos on this page were provided by K67

完売しました